「あ、あのね。たけるさん……」
――ぎゅるるるぅ〜〜〜
「なんだ、たま、腹が減ったのか?」
そ、そうじゃないんだけど……。お腹も減りました……。
「ナノストップの中華まんが食べたいねぇ」
「お、いいな。帰りに寄っていくか? …………じゃ、さっさとみつけちまおうぜ」
「そうだねー」
「あ、でもこれを機に、鈴も取って、人間に戻ってみるってのはどうだ?」
「え? あははー」
この鈴は夕呼センセーがくれたんだよねー。
「センセーどうして、こんな鈴持ってたのかな?」
「ん? ああ、夕呼先生か? あの人は変人だから、何でも持ってるぞ」
「あはは、そうだねー」
「うわっ、たま、おまえってひどいやつだな。先生に言ってやろ」
「え? え? そ、それは困るよー」
「あはははは」
「だ、だめだよー。やめてよー」
「冗談だよ、冗談。たまは素直でいいやつだな…………よしよし」
「ふ、ふにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜」
うにゃ〜、目が回るよー。
う〜、でも、たけるさんにこうされるの好き。
……あう〜、でも今回のは、長いよー。
「純夏とはえらい違いだよ。いい子だぞー、たま」
だけど、たけるさんは純夏ちゃんといちばん仲がいいんだよ。
みんなも絶対にそう思ってるのにねー。
「あ、そうだ。たま、ウサギのしっぽなら余ってるぞ」
「ウサギのしっぽ?」
「猫しっぽを購入したときにセットでついて来たんだ。まあでも、たまは猫のしっぽって
気がするけどな」
「あはは、ミキも猫のほうがいいな」
「んじゃ、探すしかねぇか」