風が気持ちいい。
 空は広くていい。
 ごちゃごちゃしてなくていい。
 やっぱり、屋上はいいところ。
 ひとがいない。
 ……ピィピィ…………。
 まずは買ってきた『月刊トリ』で情報収集しないとね。
 何を食べさせればいいか、わからない。
 迂闊だった。
 ……ピィピィ…………。
 ふむふむ……なるほど…………小鳥のうちは…………。
「…………」
 よわった。
 ヤキソバパンしかない。
「……食べる?」
 ……ピィピィ…………。
 紅ショウガはあげないよ。
 中のキャベツも10年早いね。
「――なんだ、ここにいたのか」
 ……白銀?
「おまえ日直の仕事サボったろ? 委員長が怒ってたぞ」
「……やったよ」
「真顔でウソ吐くな……って、おまえ、ひな鳥にそんなもん食わせるなよ! ちゃんと食い物
調べたのか?」
「……自信がないやつのためにマニュアルはある」
「彩峰は自信あるのか?」
「……当然」
「ほう」
「ない……」
「だったら調べろよー。図書室行きゃあ、なんかあるだろ」
「実践主義だから」
「動物実験っていわねえか、それ?」
「……ひどいやつ」
「それはおまえだろ」
「……え?」
「え、じゃねえ! おまえだ、お〜ま〜え〜!!」
「…………」
「黙るなって! あ〜、ったく、なんでオレがこんな熱くならなきゃいけねえんだよ?」
「……精進しろよ」
「なんだとう!? だいたい誰のせいだ! 誰の!!」
「……ん?」
「オレを指差すな!」
「え? なら、誰?」
「おまえだ」
「バカな!」
「バカはおまえだ!! それになんだ、そのウソくせぇ驚きは!」
「……ひどい」
「なよっとした演技もやめろ! オレで遊ぶな!」
「……困った?」
「困るわ!!」
「もっと、するよ」
「するな!! はあ、はあ…………ったく、もうやめだ。ほんと、委員長の気持ちってのがわかってきたぞ」
「ふ〜ん」
「バカにしてんのか?」
「……え? まさか?」
「それをバカにしてると言うんだ。覚えとけ……ったくよ〜」
 ……ピィピィ…………。
 風が気持ちいい。
 空は広くていい。
 ごちゃごちゃしてなくていい。
 やっぱり、屋上はいいところ。
 ひとがいない。
 ……ピィピィ…………。
 まずは買ってきた『月刊トリ』で情報収集しないとね。
 何を食べさせればいいか、わからない。
 迂闊だった。
 ……ピィピィ…………。
 ふむふむ……なるほど…………小鳥のうちは…………。
「…………」
 よわった。
 ヤキソバパンしかない。
「……食べる?」
 ……ピィピィ…………。
 紅ショウガはあげないよ。
 中のキャベツも10年早いね。
「――なんだ、ここにいたのか」
 ……白銀?
「おまえ日直の仕事サボったろ? 委員長が怒ってたぞ」
「……やったよ」
「真顔でウソ吐くな……って、おまえ、ひな鳥にそんなもん食わせるなよ! ちゃんと食い物
調べたのか?」
「……自信がないやつのためにマニュアルはある」
「彩峰は自信あるのか?」
「……当然」
「ほう」
「ない……」
「だったら調べろよー。図書室行きゃあ、なんかあるだろ」
「実践主義だから」
「動物実験っていわねえか、それ?」
「……ひどいやつ」
「それはおまえだろ」
「……え?」
「え、じゃねえ! おまえだ、お〜ま〜え〜!!」
「…………」
「黙るなって! あ〜、ったく、なんでオレがこんな熱くならなきゃいけねえんだよ?」
「……精進しろよ」
「なんだとう!? だいたい誰のせいだ! 誰の!!」
「……ん?」
「オレを指差すな!」
「え? なら、誰?」
「おまえだ」
「バカな!」
「バカはおまえだ!! それになんだ、そのウソくせぇ驚きは!」
「……ひどい」
「なよっとした演技もやめろ! オレで遊ぶな!」
「……困った?」
「困るわ!!」
「もっと、するよ」
「するな!! はあ、はあ…………ったく、もうやめだ。ほんと、委員長の気持ちってのがわかってきたぞ」
「ふ〜ん」
「バカにしてんのか?」
「……え? まさか?」
「それをバカにしてると言うんだ。覚えとけ……ったくよ〜」
 ……ピィピィ…………。

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